テクラ・ボンダジェフスカ《懐かしの我が家》

1851～1860年に書かれたテクラ・ボンダジェフスカの作品から、最もよく知られている5曲を収録。そのうちの一曲は、19世紀後半を中心にヨーロッパ中のサロンで一世を風靡した、かの有名な「乙女の祈り」である。この作品集に収められたピアノ曲は、演奏面においてはさほど複雑ではなく、歌うようなテーマと豪華な装飾的要素に特徴がある。また、付点のリズムや速いアルペジオ、オクターブ進行なども、この作曲家に特有の要素である。ピアノを6年ほど学んだ、より上級レベルの生徒にお勧めする。